急須の横の棚へ茶碗を戻す手と、若葉の光が差す椅子
気に入った道具を、毎日手に取れる場所へ。
絵を大きく見る

整えたばかりの暮らしが、三日で元に戻った経験はありませんか。

ブルズゲートの終了日として挙げられるのは、五月の十日前後です。太陽が牡牛座おうしざを離れるのは二十日を過ぎたころなので、星座の期間はまだ半分ほど残っている計算になります。

この食い違いは、四つの扉の成り立ちを知るうえで、けっこう大事な手がかりになります。 そして終わりの日にすることは、はっきりしています。期間中に変えた暮らしを、放っておいても続く形にすることです。

ブルズゲート終了がわかる3つのこと

  1. 時期は五月十日ごろ。 太陽はまだ牡牛座にいるうちに、期間だけ先に閉じます。
  2. やることは定着させること。 心地よさは、放っておくと三日で元に戻ります。
  3. 四つの扉は長さがそろっていません。 古い暦から受け継いだ区分ではないためです。

一日で終わらせない形にする

期間中に、寝具しんぐを替えた、食べ方を変えた、財布を整えた。そういう変化があったなら、この日はそれを続く形に変える番です。

期間の締めに向く4つの置き方

  1. 気に入った寝具や食器を、しまい込まずに毎日使う場所へ置く
  2. 良かった食べ方を、週に何回やるかまで決めてしまう
  3. 財布や鞄の定位置を決めて、帰宅時にそこへ戻す動線どうせんを作る
  4. 減らした固定費を、来月も同じ状態か確認する日を予定表に入れる

やることを増やすより、置き場所を決めるほうが長持ちします。 牡牛座の得意分野は、新しさより継続のほうです。

うまくいかなかったものを責める必要はありません。三つ試して一つ残れば、この期間としては十分です。続けやすかったことを残し、生活に収まりにくかったことは量や時間を変えてみます。来年また同じ季節が来たときに、別の形で試せば済みます。

抱え込みと安心は、少し違う

持っていることで安心する感覚は、この星座の良さでもあり、行きすぎると重さにもなります。締めくくりには、そこを一度見ておくと軽くなります。

いつか使うと思って取ってあるもの。関係が終わっているのに手放せていないもの。惜しいというより、決めるのが面倒で残っているもの。全部を処分する必要はありませんが、どれがどれなのかを分けておくだけで、次の季節の身動きが変わります。

手放しを勧める文章はたくさんありますが、無理に捨てて後悔することもあります。迷ったものは、箱にまとめて日付を書いておく。 半年後に開けて何も思い出せなければ、そのときに決めればいい話です。

連休明けの反動を、見込んでおく

この時期に出やすいのが、休みが明けたあとの落ち込みです。人と会う予定が続いたあとに、急に何もしたくなくなる。

牡牛座の期間は本来ゆっくり進む時期なので、四月からの勢いをそのまま維持しようとすると合いません。予定が入らない週末を一つ空けておくくらいが、五月の後半には向いています。

四つの扉は、長さがそろっていない

ここから成り立ちの話です。並べてみると、期間の取り方がばらばらなことに気づきます。水瓶座みずがめざの扉は星座のほぼ全体を使っておよそ一か月。牡牛座の扉は開始から三週間ほどで閉じます。獅子座ししざの扉は星座の途中から始まって途中で終わり、蠍座さそりざの扉も似た形です。

もし古い暦から受け継がれた区分なら、数え方はもっと統一されていたはずです。実際には、この四つはそれぞれ別の時期に、別の人たちの手で言葉になっていきました。いちばん先に広まった獅子座の扉の形式が、後からほかの三つへ当てはめられた。そういう順序で見ると、長さのばらつきにも説明がつきます。

だから終了日は、天文の事実というより、区切りとしての約束事です。日付が一日ずれた案内を見ても、正誤せいごを争う種類の話ではありません。

新茶の出るころに

八十八夜はちじゅうはちやを過ぎたこの時期は、新茶しんちゃが店先に並び、摘みたての茶葉ちゃばは渋みが少なく、香りが立ちます。低めの温度で淹れて、一杯だけ丁寧に飲む。期間を締めるのに、これ以上わかりやすい方法もありません。

八十八夜は立春りっしゅんから数えて八十八日目にあたる雑節ざっせつで、遅霜おそじもの心配がほぼなくなる目安として農家に使われてきました。この日に摘んだ茶を飲むと長生ながいきする、という言い伝えもあります。根拠を求めるより、季節の変わり目に旬のものを口にする習慣と受け取っておくくらいがちょうどいいでしょう。

初夏の日差しはもう強く、体は先に夏へ向かいはじめています。三か月ほど先には獅子座の扉が開きますが、その前に梅雨があり、夏至があります。今は、整えたものを静かに使う時間です。

暮らしの中で試すなら

お茶の時間が心地よかったなら、茶葉と急須を離れた棚に戻さず、使う順にまとめて置いてみます。次に淹れるとき、何を探したかを覚えておくと、置き方をもう一度調整できます。一回の特別な時間から、普段の一杯へ移すための見直しです。

よくある質問

Q. 太陽がまだ牡牛座にいるのに終了なのはなぜですか

期間の区切りが天体の運行そのものではなく、後から定められた枠だからです。星座の期間と、扉の期間は別に数えられています。

Q. 期間中に何も変えられませんでした

変えなくても構いません。牡牛座の時期は動きが遅くて当然なので、来年の同じ季節に一つだけ試す、という決め方でも間に合います。

Q. 終了日に手放しをしたほうがいいですか

急ぐ必要はありません。迷うものは箱にまとめて日付を書き、半年後に開ける。それで判断がつくことのほうが多いはずです。

出典

  • 太陽の牡牛座通過期間に関する西洋占星術せいようせんせいじゅつの一般的な区分
  • 国立天文台 暦計算室こよみけいさんしつ「二十四節気にじゅうしせっきおよび雑節」における八十八夜の位置づけ
  • 現代のスピリチュアル文脈ぶんみゃくにおける四つのゲート期間の各種解説