
七月二十六日という日付を見て、ずいぶん半端だと思いませんでしたか。
ほかの三つの扉は、太陽が星座に入る日を開始としています。ところがライオンズゲートだけは、太陽が獅子座に入る七月下旬の数日後から数えはじめます。この一日には、西洋占星術とは別の暦が絡んでいます。
期間は半月ほど続きます。大暑を過ぎた盛夏なので、初日に全力を出さなくて構いません。
ライオンズゲート開始がわかる3つのこと
- 開始は七月二十六日。 太陽の獅子座入りではなく、別の暦の元日に合わせてあります。
- 期間は半月ほど。 八月八日のピークを挟んで、八月中旬まで続きます。
- 四つの扉で最も知られています。 残り三つは、あとからこの形式に当てはめられました。
出す前の準備をする
獅子座に重ねられてきたのは、自己表現、創造すること、名前を出して立つことです。開始日は、まだ表に出す前の段階と考えると気が楽になります。
入口の日に向く4つ
- 自己紹介の一文を書き直して、肩書きの後ろに一言足す
- しまい込んである書きかけの原稿や写真を、一度全部見返す
- 人前で話す機会があるなら、話したい一点だけ決めておく
- 褒められたときに打ち消す癖がないか、思い出してみる
急に堂々としなくても大丈夫です。隠しているものの在りかを確かめる。それだけで、この日の役割は果たせます。
期待をあおる言葉から距離を取る
この時期には、強い言葉を使った案内が一気に増えます。乗り遅れると損をする、という書き方を見かけたら、いったん距離を取ってください。暦の区切りは締切ではありませんし、この日を逃したから何かが失われるという性質のものでもありません。
盛夏の只中で、体はかなり消耗しています。勢いのある言葉に合わせて動くと、八月の後半に反動が来ます。前半は寝る時間を確保して、後半に体力を残しておくほうが、結果として動けます。
もうひとつの元日が、同じ日にある
ここから日付の出どころです。
一九八〇年代、アメリカの思想家ホゼ・アグエイアスは、マヤの暦を下敷きにした「十三の月の暦」を提唱しました。一年を二十八日ずつ十三か月に分け、余った一日を「時間をはずした日」とする暦です。この暦では七月二十六日が新年の始まりにあたり、その前日の七月二十五日が、暦の外に置かれた一日になります。
日本でもこの暦は独自に広まり、七月二十六日を新しい年の起点として過ごす人がいます。ライオンズゲートの開始日がここに置かれているのは、その日付を取り込んだ結果だと考えられます。
なお、マヤ文明が実際に使っていた暦と、この十三の月の暦は別のものです。前者は古代の遺物として研究されているもので、後者は二十世紀後半に組み立てられた新しい暦です。混同されやすいところなので、区別しておくと話が整理されます。
四つの扉のうち、ここだけが有名
知名度には大きな差があります。ライオンズゲートは毎年この時期になると多くの記事が出るのに対し、牡牛座や蠍座の扉はほとんど話題になりません。
理由のひとつは、獅子座の扉が最初に広まり、そのあとで残り三つが対になる形で整えられたことです。四つがそろって古くから伝わってきたわけではない。ライオンズゲートが原型で、他の三つはその形式を別の季節へ当てはめたもの。 そう理解しておくと、情報量の偏りにも納得がいきます。
季節の節目に目を向け、夏のあいだに取り組みたいことを選ぶ。この呼び名を、そんな予定の目印として使うこともできます。
星座としての獅子は、どこから来たか
星座の側の来歴も見ておきます。ギリシア神話では、獅子座はヘラクレスが最初の難業で倒したネメアの獅子だと語られます。どんな武器も通さない毛皮を持つ怪物で、最後は素手で締め上げられ、その毛皮はヘラクレス自身の装いになりました。
星座そのものの成立はさらに古く、メソポタミアの記録にまでさかのぼります。この星座の心臓の位置にあるのが一等星レグルス。名前は「小さな王」を意味し、王の星として長く扱われてきました。獅子座に権威や誇りといったテーマが結びつくのは、神話と星の両方から支えられているわけです。
蝉の声のする時期に
夕方になっても気温が下がらない、あの季節です。日が落ちてから外に出て、空を見上げる時間を作ってみてください。獅子座は、太陽が支配星とされる唯一の星座です。強い日差しがそのまま象徴になっている、と考えると、この扉の性格はつかみやすくなります。
暮らしの中で試すなら
保存した写真や書きかけの文章を見返すときは、全部を仕上げようとせず、今も気に入っているものを三つだけ選びます。その中で、少し手を入れれば人に渡せそうなものを一つ決めましょう。足りないのが題名なのか、説明なのか、最後の一段落なのかが分かれば、準備の範囲も小さくできます。
よくある質問
Q. なぜ七月二十六日から始まるのですか
十三の月の暦という現代の暦で、この日が元日にあたるためです。太陽の獅子座入りとは別の基準が持ち込まれています。
Q. 開始日に何かを始めないと間に合いませんか
期間は半月あるので、前半は休む時間にあて、落ち着いてから取り組むことを選べます。
Q. 獅子座生まれの人だけの期間ですか
太陽が獅子座を通る時期の話なので、生まれた星座は関係ありません。誰にとっても同じ空の下の期間です。
出典
- ホゼ・アグエイアスが提唱した十三の月の暦に関する各種解説
- 古代マヤの暦法と現代に再構成された暦の相違についての一般的な整理
- 太陽の獅子座通過期間に関する西洋占星術の区分