
1月の途中で月が替わる、と言われたら不思議に思いませんか。
四柱推命や算命学で使う暦では、そうなります。ここでいう月は数字の1月・2月ではなく、二十四節気の「節」で区切られたひと区切りです。己丑(つちのとうし)月は小寒に入る日から始まり、立春の前日で終わります。
カレンダーの元日より数日遅く、小寒に月の干支が切り替わります。この区切りの違いを知っておくと、月干支の表を読みやすくなります。
己丑月がわかる3つのこと
- 小寒から立春の前日までが区切りです。 1月5日か6日ごろに始まり、2月の頭で終わります。
- 節切りの暦では年の最後の月です。 立春で年が改まるため、丑月が十二番目に置かれます。
- 寒の内とほぼ重なります。 寒稽古、寒仕込み、寒中見舞い。低い気温を使う習わしが集まる期間です。
寒の内という、仕込みの季節
小寒の初日を寒の入りと呼び、そこから立春の前日までのおよそ30日間が寒の内です。
味噌や酒を寒のうちに仕込むのは、雑菌が繁殖しにくく、ゆっくり発酵が進むためです。暦の性質と実際の季節が、めずらしくきれいに揃う一か月でもあります。
己丑月に向く4つのこと
- 一年の計画を、勢いで走り出す前に紙の上で固める
- 手帳の最初のページに、今年は触れないと決めたことを書いておく
- 外に出づらい時間を、読むことや書くことへ割り当てる
- 立春から始めたい形を、下書きの段階まで用意しておく
年明けの勢いで走り出すより、閉じる作業に向く時期として説明されます。気温が低く体も動かしにくい頃なので、この説明は実感とも合います。
「1月」には三種類ある
二十四節気は十二の「節」と十二の「中気」が交互に並んでいて、月の変わり目に使うのは節のほうです。小寒は太陽の黄経が285度に達する日で、丑の月はここから始まり、太陽の位置で決まるので、毎年1月5日か6日ごろと、日付が1日ずれることがあります。
旧暦の一日(ついたち)とも別ものです。旧暦は月の満ち欠けが基準ですが、節切りの暦は太陽だけを見ています。同じ「1月」という言葉でも中身が三種類あると思っておくと、暦の話がこじれません。
耕された土が、重なる
己は十干のうち陰の土で、田畑のように耕された柔らかい土にたとえられます。丑もまた五行では土です。
丑は方角でいえば北北東、時刻でいえば午前1時から3時。まだ夜が明ける前の、いちばん静かな時間帯を指します。牛が重い荷を一歩ずつ運ぶ姿から、粘りや持久のたとえに使われることの多い支です。土に土が重なるこの月は、耕して寝かせる時間として説明されてきました。
次の月の始まりにあたる日は立春で読めます。
寒の内に、台所の道具をそろえる
寒仕込みに興味が湧いたら、作ってみたいものを一つ選び、レシピに出てくる容器や道具を確かめます。家にあるものを出して並べ、足りないものだけを控える。準備をひと区切りにすると、実際に作る日を決めやすくなります。
初めてなら、材料が手に入りやすい量から。作った日と使ったレシピを残しておけば、あとで味や手間を振り返れます。春を待つ間に、台所で続けてみたい楽しみを探してみましょう。
よくある質問
Q. 己丑月はどの年に来ますか
立春を年の区切りとすると、乙の年と庚の年の最後の月が己丑です。西暦では翌年の1月から2月初めに当たります。次に同じ名前の丑月が来るのは5年後です。
Q. 寒中見舞いはいつまで出せますか
寒の内、つまり立春の前日までが目安とされます。立春を過ぎると余寒見舞いという呼び方に変わります。
Q. 節と中気はどう違うのですか
二十四節気を一つおきに分けたもので、月の始まりを決めるのが節、月のなかほどの目印になるのが中気です。小寒は節、大寒は中気にあたります。
出典
- 国立天文台 暦計算室「二十四節気および雑節」
- 各種暦書における節切りの月建・五行の比和に関する一般的な解説