
八月八日のような数字の並びを期待して、肩透かしを食いませんでしたか。
正直に書いておきます。四つの扉のうち、数字が重なるのは八月八日と五月五日だけで、十一月七日と二月四日は、月日をそのまま並べただけです。語呂で選ばれた日ではありません。
では何を基準にこの日が選ばれたのか。答えは、日本の暦を見るとすぐ分かります。 十一月七日ごろは、二十四節気の立冬にあたります。暦のうえで冬が始まる日で、太陽の位置によって毎年決まります。
イーグルズゲート 11:7ピークがわかる3つのこと
- 多くの年で立冬と同じ日です。 太陽黄経が二二五度に達した日にあたります。
- 数字はそろっていません。 月日をそのまま並べた表記です。
- 年内最後の扉になります。 次に開くのは、年が明けて寒さの底に来たころです。
終わりを、一つだけ決める
蠍座に重ねられてきたのは、深い感情や、手放しの決断です。ピークの日にできることを挙げるなら、次のあたりになります。
立冬の日に向く4つ
- 惰性で続けている定期的な予定を、一つだけやめる
- 返さないままの借りものを、持ち主へ戻す
- 読み返していない古いやりとりを、消さずに別の場所へ移す
- 会う頻度を減らしたい相手について、次の約束を入れない、とだけ決める
まとめて片づけようとしないほうがうまくいきます。 一つ終えると、残りの重さの見当がつくようになります。
決めない権利を残しておく
感情が動きやすい時期に、勢いで縁を切ると、後から取り返しがつかないことがあります。この日を境に何かを終わらせなければならない、という決まりはないのです。
書き出して保留にする。それも立派な選択です。特に、関係の断ち切りや大きな契約の解除は、翌週まで置いてから見直すくらいでちょうどいい。深く見ることと、急いで動くことは、別の作業です。
やめたことを、まわりに宣言しなくてもかまいません。宣言すると引き返しにくくなり、続けるための労力が別に必要になります。静かに一つ減らして、誰にも気づかれないまま冬を越す。そのほうが翌年まで残る変化になりやすいものです。
逆に、この時期に人から強い相談を持ちかけられることもあります。深いところの話が動きやすい季節だからです。聞く側に回ったときは、解決しようとせず、相手の言葉をそのまま返すくらいでちょうどいい。引き受けすぎると、こちらの冬が長くなります。
立冬のころ、日本では何が起きているか
この時期の日本には、酉の市が立ち、七五三の支度が始まります。冬を迎える前に一度整えるという習慣が、いくつも重なっている時期でもあります。
古い行事で言えば、旧暦十月の亥の日に行われた亥の子という習わしもありました。西日本を中心に、この日に餅をつき、囲炉裏やこたつを使いはじめる目安とされてきた行事で、冬の火をいつ入れるかを、日を決めて共有していたわけです。暦の区切りを、暮らしの合図として使っていた例です。
天の四隅を見張ってきた、四つの星
蠍座に話を戻します。この星座の心臓にあたるのが、赤く光る一等星アンタレスです。
古代のペルシアやメソポタミアでは、この星を含む四つの明るい星が、天の四方を守る見張りとして扱われてきたと伝えられています。牡牛座のアルデバラン、獅子座のレグルス、蠍座のアンタレス、そして水瓶座の近くに光るフォーマルハウト。およそ五千年前には、この四つが春分・夏至・秋分・冬至のあたりを示す目印になっていたと説明されます。
並びに見覚えがあるはずです。牡牛、獅子、蠍、水瓶。四つのゲートに割りふられた星座と、そっくり同じです。名前も由来も違う複数の伝統が、なぜか同じ四つを選び続けてきた。呼び名としてのゲートは新しいものですが、この四つを一組にする発想そのものは、たいへん古いところから来ています。
火を入れる季節に
立冬を過ぎると、暖房を使いはじめる家が増えます。あかりを一つ落として、あたたかいものを飲む。この時期の夜には、それだけで十分な密度があります。
四つの扉のうち、これが年内最後のひとつです。次に開くのは、冬を越えて寒さの底に来たころ。それまでは、静かにしていていい時間が続きます。
暮らしの中で試すなら
借りたものを返すなら、まず品物の状態と相手へ渡せる日を確かめます。連絡が必要なら、返したいことと候補日を短く伝えます。玄関に袋を用意するところまで済ませておくと、「返そうと思っていた」が、次の外出で終えられる用事になります。
よくある質問
Q. 11:7という数字に意味はありますか
月日をそのまま並べた表記です。数字の重なりから選ばれた日ではなく、立冬の位置に合わせて置かれています。
Q. ピークの日に何かを終わらせないといけませんか
決まりはありません。書き出して保留にするのも選択のうちで、翌週まで置いてから見直すくらいでちょうどよく収まります。
Q. 立冬とずれる年はありますか
あります。立冬は太陽の位置で決まるため、十一月八日になる年もあります。一日違っていても、どちらかが誤りではありません。
出典
- 国立天文台 暦計算室「二十四節気および雑節」における立冬の定義
- 四つの王の星(アルデバラン・レグルス・アンタレス・フォーマルハウト)に関する天文史の伝承
- 西洋占星術における固定宮と一等星の対応についての一般的な解説