小さな箱だけを残した棚と、畳まれた冬の毛布
片づけたあとの空間を、そのまま使ってみる。
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手放したあとに空いた時間を、すぐ別の予定で埋めていませんか。

イーグルズゲートの終了日は、十一月の中旬ちゅうじゅんにあたり、街には冬支度したくの気配けはいが出はじめ、日没にちぼつは一年でもっとも早い時期に近づいています。

深く見る期間が終わったあと、何をするか。ここは、ほかの三つの扉とは事情が少し違います。やることを足すのではなく、空白を守るほうがこの期間の締めくくりになります。

イーグルズゲート終了がわかる3つのこと

  1. 時期は十一月の中ごろ。 日没が一年でもっとも早くなる時期に近づいています。
  2. 余白はすぐ埋めないこと。 埋めると、たいてい似たものが入ってきます。
  3. 年に四つの扉が、これで一巡します。 次に開くのは二か月ほど先です。

手放したあとの空白は、置いたままでいい

期間中に何かを手放した人は、その分の空白を抱えているはずです。習慣をひとつやめた、会う相手が減った、置いていたものを処分した。空いた時間や場所は、放っておくと落ち着きません。

それでも、すぐに次を入れないでください。空白の居心地いごこちの悪さに耐えられず埋めてしまうと、たいてい似たものが入ります。同じ形の予定、同じ関係、同じ買い物。手放した意味がなくなるのは、この段階です。

余白を守る4つ

  1. 空いた曜日に、当面は何も入れないと決める
  2. 片づけた場所を、しばらく空のまま眺めてみる
  3. 連絡が減った相手について、寂しさなのか必要なのかを分けて考える
  4. 買い直したくなったものを、二週間だけ保留ほりゅうにする

余白を守ることまで含めて、この期間の作業だと考えてください。

戻りたくなる時期でもある

寒さと日照にっしょうの短さが重なると、気分は落ちやすくなります。この時期に、いったん離れた相手や習慣へ戻りたくなるのは、よくあることです。

戻ること自体が悪いわけではありません。ただ、寂しさから戻るのか、必要だから戻るのかは、自分にだけは正直に見ておいたほうがいい。判断がつかないときは、決めずに冬を越すという手もあります。 春になってから同じ気持ちが残っていれば、そのときに動けば十分です。

日照時間の短さが気分に影響することは、季節性の不調としてよく知られています。朝のうちに外の光を浴びる、起きる時刻をそろえる、日中に少し歩く。この時期は、日々の習慣を見直すことから始めてみてください。

冬支度と一緒に

暖房器具を出す、厚手あつでの寝具しんぐに替える、換気扇を掃除する。この時期の家事は、そのまま季節の区切りになっています。特別な作法さほうを用意しなくても、手を動かせば実感はついてきます。

同じころ、街では酉の市が立ちます。鷲や大鳥おおとりの名を持つ神社で開かれる市で、熊手くまでを売る声が並ぶ光景はこの季節の風物ふうぶつです。前の年より少し大きな熊手に買い替えていく、という買い方の作法があるとも言われます。鷲の名を持つ社の祭りが、鷲の扉が閉じるころに重なるのは偶然ですが、並びとしては覚えやすいでしょう。

七五三しちごさんの支度をする家もあります。三歳、五歳、七歳という節目ふしめで子どもの成長を祝う行事で、江戸期えどきに武家ぶけの習ならわしから広まったとされます。年齢に区切りを置いて、そこまで無事に来たことを確かめる。やっていることの組み立ては、暦の節目とそう遠くありません。

一年で、四つの扉が並んでいた

ここで一度、全体を見ておきます。冬の底に開く扉では、先の見取り図を引きました。春の終わりの扉では、身体と暮らしの手ざわりを確かめました。夏の盛りの扉では、自分の名前で何かを差し出しました。そして秋の深まりの扉で、抱えていたものを一つ手放した。

視野、身体、表現、手放し。四つは季節の順に並んでいて、どれか一つだけを取り出すより、一年の流れとして見たほうが筋が通ります。それぞれの呼び名は現代になってから広まったものですが、季節を八等分とうぶんして節目を置く発想自体は、洋の東西を問わず昔からありました。 新しい名札のついた、古い区切り。そう受け取っておくのが、いちばん無理がないと考えています。

ここを過ぎると、街は年末へ向けて速度を上げていきます。その前の数日を静かに使えるかどうかで、十二月の消耗しょうもうの仕方が変わります。次に扉が開くのは、年が明けて寒さの底に来たころ。水瓶座の入口まで、二か月ほど間があります。

暮らしの中で試すなら

棚を一段空けたなら、すぐ飾るものを探さず、そのまま数日使ってみます。掃除がしやすい、取り出すときに物が落ちないなど、空いていることの使い道も見えてきます。新しく置きたいものが浮かんだら、何のために置くかを一言メモしてから決めます。

よくある質問

Q. 空いた時間に何か入れたほうがいいですか

急いで埋めないほうが残ります。二週間ほど空けたままにして、それでも欲しいと思うものだけを戻す形にしてみてください。

Q. 手放した相手に連絡したくなりました

冬は気分が落ちやすい時期です。決めずに春まで置いて、同じ気持ちが残っていたら動く、という順番でも遅くありません。

Q. この時期に気分が沈むのはなぜですか

日照時間の短さが影響することは、季節性の不調としてよく知られています。朝に外の光を浴びる、起きる時刻をそろえる。この時期は、そうした習慣から見直してみてください。

出典

  • 太陽の蠍座さそりざ通過期間に関する西洋占星術せいようせんせいじゅつの一般的な区分
  • 国立天文台 暦計算室こよみけいさんしつによる日の入り時刻の年変化の資料
  • 二至二分の中間に節目を置く暦法れきほうについての各種解説