
年末年始に立てた予定と、秋のころに感じていた引っかかり。どちらを採るか決められているでしょうか。
天王星の逆行が、この日に出口を迎えます。五か月ほど続いた期間の終わりです。占星術で天王星に割り振られてきたのは、自由、独立、既存の枠を外れる動き、そして思いがけない転換です。逆行のあいだは、その力が外へ向かうよりも、自分の内側の引っかかりを洗い出す方向で働くと読まれてきました。
秋に始まって冬に明けるので、この期間は年をまたぎます。年末年始の区切りをまるごと含んでいる、というのがこの逆行の面白いところです。年が変わるときに立てた予定と、五か月前に感じていた違和感が、この日にひとつの机の上に並びます。 順行への切り替わりは、およそ一年に一度めぐってきます。
天王星逆行終了がわかる3つのこと
- この時期の天王星の逆行は、年をまたいで終わります。 秋の始まりと冬の明けのあいだに、年末年始の決意がまるごと入ります。
- 見かけの動く向きが切り替わる日です。 背景の星に対する動きがほぼ止まる「留」を経て、順行へ移ります。
- この日の仕事は、試したことを守るほうにあります。 小さな変更は、放っておくと周りの都合で静かに元へ戻ります。
小さく変えたことを、元に戻さない4つの確認
逆行のあいだに何かを試した人は、ここが分かれ目になります。
- 変えてみて楽になったことを、一つだけ書き出す。 たくさん挙げると、どれも守れなくなります。
- それが元に戻りかけている理由を探す。 たいていは自分の意志ではなく、周りの都合です。
- 続けるために、誰に何を伝えておく必要があるかを決める。 伝えるところまでを一組にして考えます。
- 戻してもよかったことは、こだわらず戻す。 全部を守ろうとすると、いちばん効いた一つまで崩れます。
断り方を変えた、時間帯を変えた、連絡の頻度を落とした。どれも周りの都合が押し戻してくる種類のものです。順行に戻った天王星は、ここから七か月ほどかけて前へ進みます。次の逆行までの猶予がそれだけあるということで、新しい形に慣れるにはちょうどいい長さでしょう。
五か月前の引っかかりは、まだ残っているか
順行に戻る日に開いてほしいのは、逆行に入ったころのメモです。
そのとき合わないと感じていたことが、いまも同じ形で残っているでしょうか。残っているなら、それは気分ではなく、扱うべき事柄です。消えているなら、あのときの疲れや忙しさが言わせていたのかもしれません。どちらの結論でも構いません。五か月置いて残ったかどうかで判断する、というやり方そのものがこの期間の使い道です。
書いていなかった人も、思い出せる範囲で十分です。去年の秋ごろ、何にいちばん引っかかっていたか。それを思い出せないくらいなら、急いで動かす必要はなかったということになります。
思い出す手がかりが欲しいなら、当時のやりとりや家計の記録をたどるのが早道です。人の記憶は都合よく整うので、そのときに書いた文字のほうが正確なことがよくあります。
独立と、ひとりになることの違い
自由を扱う星の期間には、ひとつ紛れやすいものが混ざります。
自分で決めたいという気持ちと、誰にも頼りたくないという気持ちは、外から見ると似ていますが中身が違います。前者は選択の話で、後者はたいてい疲れや失望の話です。逆行のあいだに人との距離を取った人は、それがどちらだったかを見てみてください。
独立は、頼れる相手がいる状態でも成り立ちます。むしろ、頼み先がいくつかあるほうが、自分で決められる範囲は広がります。全部を自分で背負う形を選ぶと、続けられる期間が短くなり、結果として選択の幅が狭くなります。
天王星の解釈は近代以降に組み上げられたもので、強調するところも書き手によって違います。改革や刷新を前に出す読み方もあれば、常識から自由になる過程を丁寧に見る読み方もあります。どちらか一つに合わせなくて構いません。
動いているのに、恒星として記録されていた
天王星について、覚えておくと面白い話があります。この星は、発見されるずっと前から観測されていました。
いちばん古い記録として知られているのは、一六九〇年のジョン・フラムスティードの観測です。ただし彼はそれを惑星とは思わず、おうし座の恒星として星表に載せました。おうし座三十四番星という番号が振られ、後になって、その位置に星がないことが確かめられます。ハーシェルが新天体だと気づくまで、九十年あまりの開きがありました。
惑星と知られる以前にも、天王星は恒星として観測記録に残っていました。過去の記録を調べ直すことで、新たに見つかった惑星の位置をさかのぼれるようになりました。同じ記録も、後から読み返すと別の意味が見えてくる例です。
空では「留」を経て、順行へ戻る
逆行の終わりには、背景の星に対する天王星の動きがほぼ止まって見える「留」があります。その前後で、地球から見た進む向きが逆行から順行へ切り替わります。
この日を予定の区切りにするなら、五か月前のメモと今の暮らしを並べてみましょう。試した工夫のうち、続けたいものを一つ選ぶ日として使えます。
明けたあとの一週間
やることは一つに絞ります。逆行のあいだに見つけた引っかかりのうち、これから動かす一つを選んで、その最初の一歩に日付を入れる。
一歩の大きさは、翌週にできる範囲で十分です。相談を持ちかける、条件を聞いてみる、試しに一度やめてみる。天王星の期間で大きな決断が必要になることは、実はそう多くありません。動かないままでいるのが習慣になっていた場所に、一度だけ手を入れてみる。それで足ります。
五か月の入り口は天王星逆行開始からどうぞ。
試した工夫を、続けやすい形へ
逆行の期間を振り返るなら、少し楽になった場面を一つ思い出してみます。連絡する時間を変えた、作業する場所を移した、週末の予定に余白をつくった。何が自分に合っていたかを、具体的な場面で確かめます。
続けたいことが決まったら、そのために必要なものを身近に置いておきます。読む本を椅子の横に置く、予定表に休む時間を入れる。小さな工夫を日々の動作へつなげていきます。
よくある質問
Q. 逆行終了の日は、空ではどんな区切りですか
地球から見た天王星の動きが、逆行から順行へ切り替わる区切りです。その前後には背景の星に対する動きがほぼ止まる「留」があり、天体暦に日時が載っています。
Q. 逆行のあいだに変えた習慣が、もう戻り始めています
よくあることです。戻す力の出どころはたいてい周りの都合なので、続けたい相手に一言伝えるところまでを一組にしてください。伝えていない変更は元へ帰ります。
Q. 天王星逆行が年をまたぐのはどうしてですか
始まりが秋、明けが翌年の冬という並びのためです。逆行の期間が五か月ほどあり、次の逆行までの一巡が地球の一年に近いので、この並びがしばらく続きます。
出典
- 国立天文台 暦計算室(天王星の黄経の推移および留の日時)
- 天王星の観測史に関する天文資料(フラムスティードの星表を含む)
- 西洋占星術の諸文献に見る天王星の扱いと解釈の違い