
十干が二つずつ手を組んでいると聞いたことはありますか。
戊申(つちのえさる)月は、立秋から白露の前日までの一か月です。上に乗る戊は十干の5番目にあたりますが、四柱推命では戊にもうひとり、決まった相手がいます。
十干を二つずつ結びつける干合(かんごう)という考え方で、占いの理論だけでなく、暦の計算にも顔を出します。
戊申月がわかる3つのこと
- 戊の相手は癸です。 甲と己、乙と庚、丙と辛、丁と壬、戊と癸。十干は五つの対に分かれます。
- 土が金を生む組み合わせです。 山から鉱脈が現れるように、もとからあったものが表に出る形です。
- 作るより確かめるほうに向きます。 暑さのなかで大きく動かすより、点検が合う時期として説明されてきました。
夏の続きのなかで、確かめる
戊は陽の土で、山や堤のような大きく動かない土にたとえられます。申は五行では金。土は金を生む関係なので、上の干が下の支を生み出す形です。
岩山から鉱脈が出てくる、という絵で語られます。新しく作るのではなく、もともとあったものが表に現れる働きです。ここから、点検や見直しに向く月という読み方が出てきます。
戊申月に向く4つのこと
- 上半期に決めたことを並べ、動いていないものに理由を書き添える
- 行事や帰省で崩れた生活の時間を、戻す日を決めておく
- 使っている道具の傷みを見て、買い替えの判断だけしておく
- 秋に始めたいことがあるなら、必要なものを数えるところまでやる
干合とは、五つ先の干と対になること
十干を順に並べたとき、五つ先にある干と対になります。この結びつきを干合、あるいは十干の五合と呼びます。
対になった二つは引き合い、別の五行に変わるとも説明されます。甲と己なら土、乙と庚なら金、丙と辛なら水、丁と壬なら木、戊と癸なら火。もとの性質とは違うものが生まれるという発想で、「化(か)する」という言い方をします。この変化が実際に起こるかどうかは条件次第とされ、そこの判断で流派が分かれます。
月の干を出す口訣が、対で並ぶわけ
年の干から月の干を導く決まりは、古い口訣(くけつ)の形で伝わっています。口訣とは、覚えるために整えられた短い言い回しのことです。甲と己の年はここから、乙と庚の年はここから、という並べ方になっています。
初めて見ると、なぜ二つずつ組になっているのか分かりません。答えがこの干合です。 対になる干は同じ扱いを受けるので、10種類の年を5つの型にまとめられます。暗記の工夫であると同時に、干合という関係が下敷きになっていることの表れでもあります。
秋に入る日そのものは立秋にくわしくあります。
買い替える前に、一つずつ確かめる
道具の点検なら、まず使う場面を思い浮かべてみてください。剪定ばさみが開きにくい、鞄の留め具が緩い、といった気になる点を一つずつ書き出します。そのうえで、手入れで使い続けるもの、修理を相談するもの、買い替えを考えるものに分けます。すぐに全部を直さなくても、相談先や必要な部品を調べておけば、次に取りかかる作業が具体的になります。記事でいう「もとからあるものを確かめる」を、普段の道具で試す方法です。
よくある質問
Q. 戊申月はどの年に来ますか
丁の年と壬の年の申月が戊申です。月の干支は60か月で一周するので、5年ごとの巡りになります。
Q. 干合があると良いことが起きますか
干合は引き合う関係を示す言葉であって、吉凶の札ではありません。結びつくことで動きが取れなくなる、と読む解説もあります。
Q. 「化する」は必ず起きるのですか
条件次第とされます。周りにどの五行が並んでいるかによって変わると説明され、その判断の仕方が流派の分かれ目になっています。
出典
- 四柱推命における十干の干合(五合)および年上起月法に関する一般的な解説
- 国立天文台 暦計算室「二十四節気および雑節」
- 香港天文台「天干和地支」表四・年干と月干の対応