
暦の表に、同じ二文字が二か所に並んでいるのを見たことはありますか。
丁未(ひのとひつじ)の年には、丁未の月がめぐってきます。小暑に入る日から立秋の前日までがその一か月で、年の欄と月の欄に同じ名前が入ります。四柱推命でいえば、四つの柱のうち二つが同じ組み合わせになるということです。
偶然のように見えますが、これは計算のしくみから出てくる結果です。
丁未月がわかる3つのこと
- 年と月の名前が揃う年があります。 丁未の年の未月が、そのまま丁未になります。
- 六十のうち十二で同じことが起きます。 5つに1つの割合なので、珍しいというほどではありません。
- 火が土を養う形です。 あかりの熱がゆっくり移って、下の土を厚くする働きとして読まれます。
新しく火を起こすより、消さないほうへ
丁は陰の火で、蝋燭や行灯のような小さな火にたとえられます。未は五行では土。火は土を生む関係にあるので、上の干が下の支を養う形になります。
よく使われるたとえは、灰が土を肥やす姿です。燃え上がって照らすのではなく、熱をゆっくり移して下を厚くする働きになります。暑さで判断が鈍る時期でもあるので、火を大きくする使い方は向きません。
丁未月の4つの配分
- 抱えている用件のうち、仕上げに近いものだけを前に出す
- 大きな決めごとは一つに絞り、残りは涼しくなってから決める
- 冷たいものに偏る食事に、温かいものを一品戻す
- 続けたい習慣を、量ではなく回数で管理し直す
名前が揃うのは、計算の結果
月に乗る干支は、その年の干支から順に導き出されます。年の干が決まれば寅の月の干がひとつに定まり、あとは順に送るだけで十二か月分が出そろう。この決まりのおかげで、年の支と同じ支を持つ月に、年と同じ干が乗る年が生まれます。
数えてみると、六十ある組み合わせのうち十二でこの重なりが起きます。丁未のほかに、甲戌、乙酉、丙申、戊午、己巳、庚辰、辛卯、壬子といった顔ぶれです。同じ干支に一年で二度会う年が、ときどきあるくらいの出来事だと考えると近いかもしれません。
重なりを、強さに読み替えない
同じ干支が二つ並ぶ状態を、力が二倍になると説明する本があります。一方で、偏りが出ると読む本もあります。どちらも同じ理論から出ていて、揃うことを支えと見るか、逃げ場のなさと見るかの違いです。
四柱推命では四つの柱の並び全体で釣り合いを見ます。ですから同じ組み合わせが二つあること自体は、良いとも悪いとも決まりません。重なりを読むときも、ほかの柱との組み合わせを見ていきます。
同じ年の読み方は丁未年・年干支入りにあります。
暮らしの中で試すなら
途中の用事を並べるときは、残りの作業も一緒に書いてみましょう。写真の整理なら「一冊作る」ではなく「候補を十枚選ぶ」、手仕事なら「口を縫って終える」といった具合です。短い時間で終わるものを一つ仕上げ、できた分を確かめてから次へ進みます。続ける回数を守りたい月ほど、一回の量は小さくしておけます。
よくある質問
Q. 丁未の年以外にも丁未月は来ますか
来ます。未の月に丁が乗るのは丁の年と壬の年です。年の干支と月の干支が同じになるのは、丁未の年の未月です。
Q. 四つの柱が同じ干支になることはありますか
年と月のほかに、日や時刻の柱まで揃う場合もあります。ただし日柱は別の数え方で決まるため、四つすべてが同じになるのはごくまれです。
Q. 六十で一巡するのはなぜですか
十干が10種類、十二支が12種類あり、順に組み合わせると元へ戻るまでに60通りかかるためです。10と12の最小公倍数が60にあたります。
出典
- 四柱推命における年上起月法および六十干支の配列に関する一般的な解説
- 国立天文台 暦計算室「二十四節気および雑節」