
年賀状に書いた干支と、暦の本に載っている干支が食い違っていて、戸惑ったことはありませんか。
丁未(ひのとひつじ)は、丙午の次に来る年です。十干も十二支もひとつずつ先へ進んだ組み合わせになります。
ややこしいのは、この年がいつ始まるのかが、ひとつに決まっていないところです。元日から数える人がいて、立春からと書いてある本があり、中華圏では旧正月に切り替わります。どれかが間違っているわけではありません。
丁未の年がわかる3つのこと
- 丙午のすぐ翌年にあたります。 大きな火の年のあとに、小さな火の年が続く並びです。
- 始まりの日が三通りあります。 元日、旧正月、立春のどれを取るかは、話の目的によって変わります。
- 未は実が熟していく段階を指します。 新しく起こすより、育ててきたものに時間をかける一年と読まれてきました。
元日・旧正月・立春、どれを使うか
年の干支が指しているものは、体系によって違います。
暮らしの慣習としての干支は、年賀状や置き物と結びついてきました。この場合は暦の年の始まり、つまり元日で切り替えるのが自然です。中華圏で旧正月から数えるのも、そこが年の変わり目だからで、考え方の筋は同じです。
いっぽう四柱推命や算命学のように月や日まで細かく扱う体系では、節切り(せつぎり)の暦を使います。節切りとは、月の境目を二十四節気で決めるやり方のことです。この暦では立春が年の起点なので、年の干支もそこで入れ替わります。年賀状の干支と占いの本の干支が一月のあいだ食い違うのは、この違いによるものです。
飾りや挨拶の話なら元日から。命式や年運の話なら立春から。境目をひとつに揃えようとするより、目的で使い分けるほうが実際に合っています。
丁未の一年に向く5つの目安
- 前の年に広げたことを数えて、続けるものを先に選ぶ
- 新しく始めるより、途中で止まっているものを仕上げる側へ回す
- 一年の予定を立てる日を、元日か立春のどちらかに決めておく
- 目標の大きさではなく、続けられる速さのほうで測り直す
- 手放すものを前半のうちに決めて、後半は育てる時間にあてる
大きな火のあとに、小さな火が来る
丁は陰の火で、蝋燭や行灯のような小さなあかりにたとえられます。太陽になぞらえる丙とは、同じ火でも役目が違います。未は五行では土。火は土を生む関係にあたるので、上の干が下の支を養う形です。
明るく照らす役目から、手元を保つ役目へ移る。広げた年のあとに整える年が来るという並びで語られてきました。六十通りの干支が、盛りと収めを交互に置くようにできていることが、二つを続けて見ると見えてきます。
未という字は、木の枝葉が茂った姿から来たとする説があります。羊が当てられたのは覚えやすさのためで、意味の中心は実が熟していく段階のほうにあります。
暮らしの中で試すなら
年賀状の準備は元日を目印にし、一年の計画は立春に見直すなど、用事ごとに区切りを決めておく方法があります。手帳には「この予定はどの日を起点にするか」を一言添えましょう。境目を決めたら、前の年から続けることを一つ選び、次に取り組む日を入れます。暦の違いを揃えるより、使う場面をはっきりさせる工夫です。
よくある質問
Q. 一月生まれは前の年の干支になりますか
節切りの暦を使う場合はそうなります。立春の前日までは前の年の扱いです。年賀状や十二支の話では元日で切り替えるのがふつうなので、どちらの話をしているかを先に決めておくと混ざりません。
Q. 丁未の年に生まれた人はおとなしいのですか
年の干支は、その年に生まれたすべての人に付く記号です。そこから性格を読み取れません。読むには生まれた日や時刻までの情報が要ります。
Q. 丁未という月もありますか
あります。丁未の年には丁未の月がめぐってきて、暦の表に同じ二文字が並びます。そのしくみは丁未月・月干支入りにあります。
出典
- 国立天文台 暦計算室「二十四節気および雑節」
- 四柱推命・九星気学における年の起点および干支の慣習的な扱いに関する一般的な解説