
暑中見舞いはいつから出せるのか、迷ったことはありませんか。
答えは、この一か月の区切りと重なります。乙未(きのとひつじ)月は小暑に入る日から始まり、立秋の前日で終わります。暑中見舞いが立秋を境に残暑見舞いへ切り替わるのは、この節切りの区切りに沿った習わしです。
上に乗る乙は、蔓や草花のような柔らかい植物。下の未は五行では土です。木は土を抑える側なので剋(こく)の関係にあたりますが、力の入り方は硬い金属の剋とはまるで違います。
乙未月がわかる3つのこと
- 暑中見舞いを出せる期間と重なります。 小暑から立秋の前日までが目安です。
- 後半に夏の土用が入ります。 土用の丑の日もこの期間に含まれます。
- 柔らかいものが硬いものに効く形です。 草の根が岩を割るには時間がかかる、というたとえで語られます。
押し切るより、じわじわ入り込む
蔓草の剋は力任せではありません。伝統的な解説でも、絡みつきながら少しずつ効くものとして語られます。強い相手をねじ伏せるのではなく、隙間を見つけて根を伸ばす読み方です。
暑さで判断が鈍りやすい時期でもあります。新しく始めるより、抱えているものを寝かせて味を出す。 大きな決断を急がないという意味でも、季節の実感と合います。
乙未月に向く4つの過ごし方
- 進めている用件を、完成させるより手を入れる方向で扱う
- 冷たいものに偏りやすい食事へ、温かいものを一品戻す
- 夏休みや帰省の予定を、体力の配分から先に決める
- 手紙や連絡を、暑中見舞いという形を口実にして出す
夏の土用と、土用の丑の日
この月の後半に入る夏の土用は、立秋の前18日ほどの期間です。土用の丑の日もここに含まれます。
暑さで体が落ちる時期に精のつくものを食べる習慣が根づいたのは、季節の継ぎ目という位置づけと無関係ではありません。うなぎを食べる習わしが広まった経緯には諸説がありますが、丑の日という指定が十二支から来ていることは、この時期に干支が暮らしへ入り込んでいる例として分かりやすいところです。
夏の土用のくわしい話は夏の土用入りにあります。
同じ剋でも、効き方に強弱がある
四柱推命では、同じ相剋でも干と支の陰陽や勢いによって効き方が違うと考えます。木が土を剋すという一行だけを取り出して、この月は何かを抑え込む時期だと決めてしまうと、実態から離れます。
流派によっては、月支の性質を先に見て干をあとから読む順序を取ります。説明の入口が違えば結論も揃いません。複数の解説を読み比べるときは、どこから読み始めているかに目を向けると腑に落ちます。
暮らしの中で試すなら
しばらく会っていない相手に便りを書くなら、最近見た夏の景色、自分の近況、相手を思う一言の三つに絞ってみます。長い報告にしなくても、朝顔が咲いたことや食卓に並んだ果物の話なら書き始めやすいものです。出す日の暦を確かめて、季節の挨拶を選びましょう。
よくある質問
Q. 乙未月はどの年に来ますか
丙の年と辛の年の未月が乙未です。5年に一度の割合で回ってきます。
Q. 暑中見舞いは立秋を過ぎたらどうなりますか
残暑見舞いに切り替わります。暦のうえでは立秋から秋に入るためで、実際の気温とは関係なく呼び名が変わります。
Q. 土用の丑の日は毎年1回ですか
年によって2回ある夏もあります。18日ほどの期間に丑の日が2度めぐってくると、二の丑と呼ばれます。
出典
- 国立天文台 暦計算室「二十四節気および雑節」
- 十二支の五行配当と相剋の強弱に関する四柱推命の一般的な解説