手作りの陶器と水彩画を並べた、小さな作品展示の空間
自分の作ったものを、無理のない大きさで人に見せる。
絵を大きく見る

十二年前の夏、自分が何をしていたか思い出せますか。

木星が蟹座かにざを出て、獅子座ししざに入ります。この星は太陽のまわりを十二年ほどで回るので、一つの星座に留まるのはおよそ一年。十二の星座と十二年がきれいに対応するため、木星の位置は「今年はどの領域が明るいか」を示す目印として使われてきました。

一年という滞在の長さが、この星を扱いやすくしています。 海王星かいおうせいの十三年や天王星てんのうせいの七年は、暮らしの予定に落とすには大きすぎます。一年なら、年度や学年と同じ幅です。

木星獅子座入りがわかる3つのこと

  1. 滞在はおよそ一年。 木星は十二年ほどで太陽を一周します。
  2. 前回の獅子座は二〇一四年から二〇一五年。 手帳や写真をさかのぼれる範囲です。
  3. 獅子座は表に出る星座とされます。 人前で何かを見せること、遊び、創作の領域です。

一年を、月ごとに割ってみる

一年という長さは、放っておくとあっという間に過ぎます。区切りを自分で入れておくと、使い切れる確率が上がります。

獅子座の一年に向く4つ

  1. この一年でやりたいことを一つだけ書き、残りは候補として別の欄に置く
  2. その一つを、三か月ごとの四つの段に分ける
  3. 人に見せる予定を、最初の三か月のうちに一度だけ入れる
  4. 十二年前の記録を、この機会に少し掘り返しておく

派手なことをしなくても構いません。獅子座の領域とされるのは目立つことですが、目立ち方は人によって違います。人前で話すことがそれにあたる人もいれば、作ったものを一人に手渡すことがそれにあたる人もいます。自分の性格に合わない見せ方を選ぶと、一年もちません。

大きく見せることと、続けられること

この一年で気をつけたいのは、器を大きくしすぎることです。

人前に出る機会が増えたり、頼まれごとが華やかになったりすると、引き受けた時点の勢いのまま予定が埋まります。ところが、一年後に木星が次の星座へ移っても、引き受けた仕事はそのまま残ります。派手さは移り、実務は残る。 これは占いの話というより、単純な段取だんどりの問題です。

だから、この一年で何かを始めるなら、来年以降も続けられる大きさかどうかを最初に見ておくと後が楽になります。人に見せる部分と、毎週手を動かす部分の割合を、始める前に決めておくのもよい方法です。

十二年前の同じ季節に、何をしていたか

木星が前に獅子座を通ったのは、二〇一四年の夏から翌年の夏にかけてです。

十二年前というのは、多くの人にとって思い出せる過去です。何をしていたか、誰と会っていたか、何に時間を使っていたか。手帳や写真をさかのぼれば、たいてい何か出てきます。

占星術せんせいじゅつでは、木星が同じ星座に戻る十二年ごとの区切りを、テーマが一巡して戻ってくる時期として読みます。当時と同じ出来事が起きるという話ではなく、同じ領域にもう一度光が当たる、という程度の読み方です。実際に照らし合わせてみると、当時始めて途中でやめたことや、当時は手が出せなかったことが出てくる場合があります。今なら別のやり方ができるかどうか、という問いの立て方をすると、無理なく使えます。

木星が太陽を一周するのは約11.86年です。十二年前を読み返すときは、同じ月だけでなく、その前後の出来事にも目を向けると振り返りの幅が広がります。

獅子座に振られてきた役どころ

獅子座が受け持つとされてきたのは、表に出ること、人前で何かを見せること、遊び、そして創作です。太陽を支配星しはいせいとする星座で、自分が自分であることを堂々と示す性質と結びつけられてきました。

そこへ、広げる働きを持つとされる木星が入る。この一年は、控ひかえめにしていた部分を少し外に出す時期として語られることが多くなります。古い分類でも、木星は火のエレメントの星座と縁が深い星に数えられます。獅子座は火の星座ですから、相性は悪くないほうに入ります。

もっとも、こうした整理は西洋占星術せいようせんせいじゅつの枠内での話で、木星を基準にした年の数え方は東洋の暦にもありますが、意味づけの体系たいけいはまったく別のものです。同じ星の話をしていても、前提が違えば結論も変わります。

次の一年の行き先は木星乙女座入りで扱っています。逆行ぎゃっこうの期間については木星逆行開始を参照してください。

暮らしの中で試すなら

作ったものを見せるなら、最初は一人に一つ渡すところからでも始められます。何を見てほしいかを短く添え、感想を聞いたら、うれしかった点と次に直したい点を分けて残しましょう。次の作品を作る時間も予定に入れておきます。見せる日だけを大きくせず、作り続ける時間と組にするための工夫です。

よくある質問

Q. 創作を人に見せるなら、何から始めますか

一つ仕上げて、見てもらいたい相手を一人選ぶところから始められます。写真や短い文章にして渡すなど、自分が続けやすい形を考えてみてください。

Q. 十二年前と同じことが起きますか

同じ出来事が繰り返されるという読み方ではありません。同じ領域にもう一度光が当たる、という程度に受け取るほうが実際に近いところです。

Q. 獅子座生まれでないと関係がありませんか

生まれた星座は問いません。木星がどの星座を通っているかは、誰にとっても同じ空の出来事です。

出典

  • 国立天文台 暦計算室こよみけいさんしつ(木星の視位置しいちおよび星座通過)
  • 木星の公転周期こうてんしゅうきに関する天文データ
  • 西洋占星術の諸文献ぶんけんにおける獅子座およびエレメントの区分