
周りに嫌な人がいる。学校も家も思いどおりにならない。そんなとき、自分の気分まで相手に左右されずにいられるのでしょうか。
『サラとソロモン』は、少女サラと、言葉を話すふくろうソロモンの物語です。引き寄せの法則を扱う本ですが、難しい理論はほとんど出てきません。SPIRÉ編集部はこの本を、いまより少し楽な考えを探す物語としておすすめします。
3分でわかる、この本の内容
サラは、いたずら好きの弟、意地悪なクラスメート、苦手な先生に囲まれ、機嫌よく過ごしたくてもそうできません。ある日、川辺で不思議なふくろうソロモンと出会い、「幸せを周囲の行動だけに任せない」という見方を教わります。
物語は、考えを選ぶこと、感謝できるものを見つけること、嫌な出来事へ意識を縛られすぎないことを、学校生活や友情、喪失を通して描きます。児童文学の形を借りていますが、国立国会図書館の対象は「一般」。子どもにも大人にも開かれた、やさしい思想書として読めます。
| 物語の場面 | サラが学んでいくこと |
|---|---|
| 家や学校で腹を立てる | 感情は、いま何を考えているかを知る手がかりになる |
| ソロモンと対話する | 相手を変えなくても、自分が向ける注意は選び直せる |
| 友人やいじめっ子と関わる | 嫌な行動へ同調せず、自分の安全と心地よさを守る |
| 別れや「永遠」に触れる | 目に見える関係が変わっても、受け取ったものは残る |
いま、この本をおすすめする理由
SNSを開けば、誰かの言葉や機嫌がすぐ心へ入ってきます。本書が教えるのは、いつも上機嫌でいる技術ではありません。反応する前に「私はいま、何へ注意を向けている?」と気づくこと。その小さな間が、物語の形で残ります。
1. 引き寄せを、子どもの目線で読める
願望実現や波動という言葉だけでは見えにくい考えを、教室、家族、川辺の出来事へ置き換えています。児童書のように読める一方、大人には「他人の評価で一日を決めていないか」という問いが返ってきます。
2. ネガティブな感情を敵にしなくてよい
悲しみや怒りが出たら、すぐ感謝へ変えなければならないわけではありません。つらさを認めたうえで、ほんの少し呼吸しやすい考えを探す。感情を押し込めず、次の一歩を選ぶ読み方が似合います。
3. 自分で選べる範囲が見えてくる
相手の態度は操作できません。それでも、誰に助けを求めるか、どこから離れるか、次に何を考えるかは選べる場合があります。「幸せは全部自分次第」と背負うのではなく、自分に戻せる小さな選択を見つける本です。
こんな人におすすめ
- 引き寄せの法則を、物語から知りたい人
- 人の機嫌や評価に引っぱられやすい人
- 親子で読めるスピリチュアル本を探している人
- 感謝や前向きさを強制されると苦しくなる人
- 喪失や別れを、やさしい言葉で考えたい人
サラにかけたい言葉を、考えながら読む
サラが誰かの言動に気持ちを揺らす場面で、自分ならどんな言葉をかけたいかを考えてみてください。すぐ励ましたくなるのか、まず話を聞きたくなるのか。ソロモンの言葉を読む前に少し止まると、やりとりをいっそう身近に感じられます。
読み終えたあとには、その日見つけた好きな景色や、気持ちがほどけた瞬間を一つ思い出す。物語の中で交わされた言葉を、いつもの帰り道にも持っていけそうです。
読んだあとに試したい、1つのアクション
いまより「10%だけ楽な考え」を書く。
気になっている出来事を一つ選び、紙を三段に分けます。
- 「起きた事実」を、評価を加えず一文で書く
- 「本当はどう感じたか」を、きれいに直さず書く
- 「いまより10%だけ楽になる見方」を一つ書く
「全部うまくいく」と信じ込む必要はありません。「今日は返事を保留してよい」「一人で抱えず相談できる」くらいで十分。書き終えたら、深呼吸を一回して終わります。
著者・エスター&ジェリー・ヒックスはどんな人?
エスター・ヒックスとジェリー・ヒックスは、アメリカの著者・講演者です。二人は「アブラハム」と呼ぶ非物質的な集合意識からエスターが受け取るというメッセージを、書籍やワークショップで紹介してきました。
アブラハムの教えを書籍と物語へ
公式略歴によると、二人は1987年から「引き寄せの法則」を扱うワークショップを開催してきました。『願えば、かなう エイブラハムの教え』『引き寄せの法則』などを共著し、その考えを子どもにも届く物語にしたのが「サラ」シリーズです。
なお、夫妻がいう「アブラハム」は聖書の人物そのものではなく、エスターを通して語る「非物質的な集合意識」という著者側の説明です。物語のどんな場面に心が動くか、ページをめくりながら味わいたい一冊です。
現在の活動
ジェリーは2011年に亡くなりました。現在もエスターは、Abraham-Hicks Publicationsを通じて講演、オンライン配信、音声・映像コンテンツの提供を続けています。公式サイトでは「サラ」全3作も紹介されています。
公式情報
| 公式メディア | 確認できる内容 |
|---|---|
| Abraham-Hicks公式サイト | ワークショップ、配信、書籍、公式情報 |
| エスター・ヒックス公式略歴 | 著者活動、ジェリーとの共著、講演歴 |
| Saraシリーズ公式紹介 | 英語版全3作の概要 |
| Hay House|Sara, Book 1 | 原著の書誌と内容紹介 |
来歴・書誌の出典:国立国会図書館、Abraham-Hicks公式略歴、Saraシリーズ公式紹介、Hay House(2026年8月31日確認)。
