
声を出して笑ったのが、いつだったか思い出せますか。
きょうから青い猿の13日間が始まります。青い猿はマヤ暦で使う20の紋章の11番目で、あてられた言葉は遊び、魔術、幻想の三つです。まじめに考えても出てこなかった答えが、ふざけている途中でぽろりと出てくる。その軽さを取り戻す期間として読まれてきました。
マヤの図像で猿は、書記や芸能をつかさどる姿で描かれます。手先の技と、おどけた身ぶり。両方が一つの像に同居しているところが、そのままキーワードへ移されました。
回ってくる時期は年ごとに動きます。桜が散ったころの年、正月明けの年、秋の入り口の年と、季節との相性は決まっていません。
青い猿の13日間がわかる3つのこと
- 遊ぶ時間は、空いてから取るのでは間に合いません。 空き時間はほかの用事に食われていきます。三十分でよいので、成果と関係のない予定を先に書き込むほうが確実です。
- ばかげた案を並べると、その隙間に使える線が一本混じります。 最初から現実的な案を探すより、口に出せない案を出しきるほうが手が動きます。
- 幻想という語も、同じ紋章に入っています。 楽しい側だけの期間ではなく、話を都合よく信じてしまう癖も一緒に扱う区切りです。
役に立たないことを、予定表の先頭に置く
遊びをすすめる話は多いのですが、いざやろうとすると難しいのがここです。楽しいかどうかだけを基準にして、役に立つかを考えない。この条件を満たす時間は、意識して先に確保しないと生まれません。
青い猿の13日間に向く遊び4つ
- 時間を計らずに漫画やゲームへ沈む。 途中でやめる前提を外すと、没頭する感覚が戻ってきます。
- 行き先を決めずに歩く。 曲がる角をその場の気分で選ぶだけで、通い慣れた道の見え方が変わります。
- 下手なまま何かを作る。 絵でも折り紙でも、うまくなろうとしないことが条件になります。
- 子どものころ好きだった遊びを再開する。 あのころの感覚はインナーチャイルドという言葉でも語られます。
笑える案を五つ書いてから、まじめに考える
いま困っていることに対して、口に出したら笑われる案を五つ書き出します。荒唐無稽で結構です。頭の枠がいったん外れると、その並びのなかに現実味のある一本が紛れ込んでいます。
翌日、落ち着いた頭で読み返すところまでが一組です。前日の勢いのまま決めない。この手順を挟むと、遊び心が思いつきの浪費に流れずに済みます。
幻想と書かれているほうの顔
遊び心と、見立ての甘さは地続きにあります。期待を大きく育てすぎる、都合のよい話をそのまま信じる、華やかに見えるものを実際より高く見積もる。出どころは同じです。
13日のあいだに一度だけ、いま前提にしていることを疑う時間を置くと釣り合います。深刻な空気をふっと軽くする働きも、自分の緊張をほどく側に使うと決めておけば、周りとの温度がずれません。
猿の名前は、いつ付いたのか
紋章は20種類、数は1から13まで。掛け合わせると260通りになり、そこで最初へ戻ります。この一周を20等分した13日ぶんが、いま動いている区切りです。
青い猿という日本語名と、遊びというキーワードは、現代の「13の月の暦(ドリームスペル)」で整えられた読み方です。毎日の工夫や楽しみに目を向ける言葉として、いまの暮らしへ取り入れられます。
暮らしの中で試すなら
紙を一枚用意して、利き手ではない手で身近な道具を描いてみます。形が崩れても直さず、その線から別の動物や景色を想像して足してみましょう。誰かに見せるための作品にしなくても、思いどおりにならない形を面白がる時間になります。気に入った部分だけ残して終えても構いません。
よくある質問
Q. 青い猿の13日間は、ふざけて過ごせばよいのですか
ふざけること自体が目的ではなく、効率から離れた時間を意識して置くところが要点です。人前でおどける必要はありません。一人で没頭できる時間を確保するほうが、この紋章の質には近くなります。
Q. 遊ぶ時間がどうしても取れません
十分でも成立します。昼休みに散歩へ出る、寝る前に好きな本を一章だけ読む。長さより、その時間に成果を求めないことのほうが効きます。
Q. 猿の紋章は古代マヤにもあったのですか
ツォルキン暦の11番目の日の名はチュエン(Chuen)で、猿を指す語とされています。位置と動物は古くからのものですが、色や現代的なキーワードは後から加えられました。
出典
- 13の月の暦(ドリームスペル)における青い猿のキーワードについての一般的な解説
- 古代マヤの図像における猿と書記・芸能の結びつきに関する記述