
子どものころ、六月に習い事を始めるとよいと聞かされたことはありませんか。
「稽古のはじめは六歳の六月六日」という言い伝えがあります。数え年の六歳、いまで言う満五歳から六歳ごろに芸事を習い始めるとよい、という話で、能や日本舞踊の世界で長く語られてきました。世阿弥の『風姿花伝』にある稽古の始めどきの記述が下敷きにされることもあります。
言い伝えには続きがあります。指を折って数えていくと、六で小指が立つ。そこから「子が立つ」に通じる、という説明が添えられます。全国楽器協会が一九七〇年に楽器の日をこの日付に定めたのも、この言い伝えを踏まえてのことです。
エンジェルナンバー66の日がわかる3つのこと
- 日付は六月六日、楽器の日でもあります。 稽古始めの言い伝えから記念日が生まれ、いまも楽器店の催しがこの時期に集まります。
- 数字を重ねる感覚は江戸時代からありました。 同じ数字がそろう日を縁起がよいと見る習慣は、新しい呼び名が広まるずっと前から日常にありました。
- 6が指すのは手の届く範囲です。 愛、家庭、責任、釣り合い。抽象的に聞こえますが、台所や財布くらいの近い距離の話です。
六月六日に整えるのは、家の中のひとところ
梅雨に入る時期で、外へ出る用事も減ります。家の中で完結するひとつを選べば十分です。6に読まれる性質は、放っておくと人の世話ばかりになります。整える力があるほど、自分の分を最後へ回しがちです。
楽器の日にできる4つのこと
- 台所か財布のどちらかを、十分だけ整える。 時間を区切ると、片づけが一日仕事になりません。
- 誰かのために我慢していることを、一行書いて確かめる。 書くまで気づかないことが、たいてい一つはあります。
- 始めたい習い事があるなら、体験の予約だけ入れる。 続けるかどうかは後で決めます。予約が入れば半分は進みます。
- 受け取る側にも、自分をひとつ置く。 頼む、休む、買う。それだけで釣り合いが戻ります。
数字を重ねる感覚は、思っているより古い
押さえておきたいのは、江戸時代の日本にすでに「同じ数字が重なる日は縁起がよい」という感覚があったことです。六歳の六月六日が選ばれた理由のひとつがそれで、数字の並びに意味を読む習慣は、エンジェルナンバーという言葉が広まるずっと前から使われていました。
新しい読み方と古い言い伝えが、たまたま同じ日付を選んでいる。そう見ておくと、どちらかを本物だと決める必要がなくなります。
六歳という年齢の数え方
言い伝えの「六歳」は数え年です。生まれた年を一歳とし、正月ごとに一つ足していく数え方なので、いまの満年齢より一つか二つ上に出ます。実際に手習いを始めるのは、満五歳から六歳ごろということになります。
年齢そのものより、覚えやすい形で「早すぎず遅すぎない時期」を伝えた言い方だと受け取るほうが、いまの暮らしにも当てはめやすくなります。
暮らしの中で試すなら
習い事の体験を選ぶときは、興味のある内容と通える時間を別々にメモします。まず一回参加できる日を探し、終わったあとに「もう一度やってみたいこと」を残します。家族の予定と合わせる必要があるなら、自分が使いたい時間も同じ予定表へ入れておきます。
よくある質問
Q. 六歳の六月六日を過ぎたら、習い事は遅いのですか
そうではありません。言い伝えは芸事を始める目安として語られてきたもので、期限を示すものではありません。楽器の日に体験へ行く大人も少なくありません。
Q. 楽器の日はいつ決まったのですか
一九七〇年に全国楽器協会が定めました。稽古始めの言い伝えをそのまま日付にした記念日です。
Q. 66を見かける日が続くのは何かの合図ですか
同じ数字が目に入りやすい時期は誰にでもあります。気づいたことのほうが手がかりになるので、そのとき何を考えていたかを一行書き留めておくと後で使えます。
出典
- 六歳の六月六日という稽古始めの言い伝えに関する一般的な解説
- 全国楽器協会による楽器の日の制定
- 西洋数秘術における6の象徴についての解説