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SPIRÉ FEATURE ── 自分の時間

仕事は終わったのに、頭が休まらない夜へ。心をほどく帰宅後の習慣

家に帰ってからも続く、一人反省会と通知の確認。仕事を預ける三行メモ、生活に合わせた休み方、家族への伝え方から、自分の夜を取り戻す方法を考えます。

帰宅した玄関に仕事の鞄を置き、部屋の明かりに迎えられる男性

玄関の鍵をかけたのに、頭の中ではまだ会議が続いている。夕飯の支度をしながら返事を思い出し、ソファに座ると仕事の通知を確認する。家に帰ってきたはずなのに、気持ちは職場に残っているような夜です。

鞄を置く場所があるように、気になる仕事にも、いったん置く場所を。次に見る時刻を決めたら、お茶や食事、自分で選んだ時間へ移ってみませんか。

この記事の目次

帰宅後の十分は、何に使いたい?

ひとりで本を読みたい日もあれば、誰かと話したい日もあります。まずは「今夜、何があったらうれしいだろう」と考えるところから。

クロス・マーケティングが2024年に行った、全国20〜69歳2,500人のインターネット調査では、ひとりで自由に使える時間を増やしたいという回答が、平日・休日ともに87%でした。調査の概要と結果

帰宅後に十分座ってから、一緒に夕食をとる。連絡する時刻を決めて、それまでは静かに過ごす。人との時間も大切にしながら、自分で使える時間をつくれます。

今夜に合う、休み方を選ぶ

横になりたい日と、料理や編み物に手を動かしたい日。そのときの疲れ方で、心地よい過ごし方も変わります。

仕事後の回復経験を調べる研究では、仕事から心理的に離れること、くつろぐこと、何かを身につけること、自分で過ごし方を選べることが区別されています。Sonnentag・Fritz(2007)

植物の新しい葉を見る。楽な服に着替える。好きな曲を一曲弾く。今夜は何をしないか、自分で決める。身近なものの中にも、休み方の入口があります。

気になること、次にすること、戻る時刻を三行にするメモの図
仕事の道具と、明日の用事をしまったら。今夜の自分がしたいことに、手を伸ばします。

明日の自分へ、三行だけ

忘れたくない仕事があるときは、終業前の一分で、戻れる場所を用意します。

  1. 今日ここまで終えたこと。
  2. まだ気になっていること。
  3. 次に確認する日時と、最初にすること。

たとえば「見積もりの案を送った/一項目が未確認/明日の始業後、担当者に聞く」。続きを始める場面まで書いたら、メモを閉じます。

仕事の情報は、職場で認められた場所へ。家に持ち帰るメモは「明朝、仕事のメモを見る」の一行でも、次に戻る場所を思い出せます。

仕事からの切り替えと感情の変化は、Sonnentag・Niessen(2020)の実験研究でも扱われています。気になることがまた浮かんだら、次の確認時刻を思い出して、今している用事へ。

鞄を置く、着替える、カップを持つ

一人暮らしなら、鞄を置いて着替え、飲み物を用意する。窓から空を見たら、夕食やシャワーなど、今夜必要なことを一つ選びます。

在宅勤務の日は、パソコンを閉じて、資料をトレーへ。同じ机でも、仕事の道具がまとまると、食事や読書の場所をつくれます。いったん顔を洗ってから、戻ってきても。

家族と暮らす日は、「着替えて五分座ってから、食事の準備に入るね」と、休む時間と戻る時点を伝えます。相手も疲れていたら、交代する順番を相談する。お互いに座れる時間があると、次の用事にも移りやすくなります。

男性が鞄を置き、楽な服に着替え、植物に水をやる場面
着替えやお茶、植物の手入れ。家にあるものが、仕事を終える合図になります。

連絡を待つ夜は、見る時刻を決めておく

家族や仕事からの連絡を待つ日は、必要な着信を受け取れる状態に。買い物やSNSの通知は、休む時間だけ止める方法があります。

相手に伝えられるなら、「夜は返信が遅くなります。急ぎのときは電話をください」「明日の午前中に確認します」と一言。業務上の待機がある場合は、対応する時間帯や連絡経路も職場で確かめておきます。

見る時刻が決まると、その前の時間を使いやすくなります。お茶をいれる、本を開く、先に食事をする。今夜ほしかった時間を、そこに置いてみてください。

一週間後、合っていた休み方を思い出す

残業のあとは、読書より先に食事をしたかった。休日の夕方には、短い散歩が気持ちよかった。一行残しておくと、自分に合う順番が少しずつ分かってきます。

食事と眠る時間を確保したうえで、夜に入る楽しみを。睡眠について調べたいときは、厚生労働省の睡眠ガイド2023も参考になります。

仕事量や勤務時間外の連絡が休む時間を押しているなら、その状況も相談の話題にできます。帰宅後の工夫と、仕事の分担を考えること。両方から、自分の夜をつくっていけます。

明日の用事を一行残したら、今夜はここまで。机を離れて、自分で選んだものに手を伸ばす時間です。

参考資料

三行メモや会話の例を手がかりに、今日の自分に合う時間の使い方を選んでみてください。

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