「あなたはいま、眠ったまま台本どおりに生きている」——そんな挑発的な語りから始まるのが、ヴァジム・ゼランドの『タフティ・ザ・プリーステス』です。

案内役は、辛口の巫女タフティ。読者を叱咤しながら、目の前の出来事へ反応するだけの状態から目を覚まし、自分の意識の向き先を選ぶ方法を40のレッスンで伝えます。SPIRÉ編集部はこの本を、世界を思いどおりに操る魔法ではなく、自動運転になった意識へ気づくための物語としておすすめします。

3分でわかる、この本の内容

本書の中心にあるのは、私たちが普段見ている「外側のスクリーン」と、頭の中で考え続ける「内側のスクリーン」という考え方です。どちらかに没頭すると、いま自分がどこへ注意を向けているのかを見失う。そこで、両方を同時に観察する位置へ戻ることを促します。

さらに登場するのが、背中側にあるとイメージする「意図の三つ編み」です。望む場面を思い描き、現実の行動と組み合わせるための、本書独自のイメージワークとして説明されます。

本書のキーワードSPIRÉの読み解き
2つのスクリーン外の出来事と内なる思考を、一歩引いて観察する
プレゼンス反射的に動く前に「いま何をしている?」と気づく
意図の三つ編み望む方向を思い出すためのイメージ上の合図
台本いつもの思考・感情・行動が繰り返すパターン
トリプル・アクション気づく、意図する、現実で動くを一つにする

いま、この本をおすすめする理由

タフティの言葉は、ときに刺激的で、ときにわかりにくい。それでも「私はいま、どのスクリーンに吸い込まれている?」という問いは、情報に囲まれた毎日で役に立ちます。本書の世界観を楽しみながら、意図と行動が重なる小さな瞬間を探してみてください。

1. 願う前に「目を覚ます」ことを求める

欲しいものを強くイメージするだけではなく、まず自分が無意識に何へ反応しているかを見る。ここが、一般的な引き寄せ本との大きな違いです。通知を開き続ける、同じ不安を反芻する、他人の評価で予定を変える。日常の自動運転に気づく入口になります。

2. タフティというキャラクターが記憶に残る

抽象的な概念が続く本ですが、尊大で辛口なタフティが読者へ直接話しかけるため、哲学書より物語に近い感覚で読めます。厳しい言葉が合うかどうかは分かれますが、忘れた頃に「また眠っているわよ」と声をかけられるような読後感があります。

3. 「考える」だけで終わらせない

本書は意識の観察、イメージ、現実の行動を行き来します。効果を保証するものではありませんが、望みを描いたあとに「今日は何を選ぶ?」まで戻ってくる読み方なら、日常の意思決定へ生かせます。

こんな人におすすめ

  • 引き寄せの法則を読んでも、受け身に感じて物足りなかった人
  • 同じ思考や人間関係のパターンを繰り返している人
  • マインドフルネスを物語的な言葉で試したい人
  • 『リアリティ・トランサーフィン』の世界観に興味がある人
  • 一度で理解するより、何度も開く本が好きな人

読んだあとに試したい「7日間・プレゼンス」ワーク

難しいイメージを再現する前に、1日3回だけ立ち止まります。スマートフォンのアラームを朝・昼・夜に設定し、鳴ったら次の3つを確認します。

  1. いま外側で何が起きている?
  2. いま内側で何を考え、何を感じている?
  3. 次の10分を、どんな方向へ使いたい?

最後の答えは「水を飲む」「返信を一通書く」「画面を閉じる」のような、小さな行動にします。7日間の目的は、思いどおりの偶然を起こすことではありません。反射的に過ぎていた時間へ気づき、選び直せる瞬間を一つ増やすことです。

ヴァジム・ゼランドと「トランサーフィン」

ヴァジム・ゼランドは、『タフティ・ザ・プリーステス』以前から「リアリティ・トランサーフィン」シリーズで知られてきた著者です。日本では2006年の『「振り子の法則」リアリティ・トランサーフィン』を皮切りに、願望実現、鏡の法則へと世界観を広げる本が刊行されました。意識と現実の関係を独自の言葉で描いた、いまなお読み継がれる名作シリーズです。

徳間書店から刊行された旧版は、絶版後に長く入手しづらい時期が続き、中古市場で定価を大きく上回る価格がつくこともありました。復刊を望む声が集まり、2025年12月には第1巻『リアリティ・トランサーフィン 1 振り子の法則』が新しい翻訳で復刊。『78日間トランサーフィン実践マニュアル』や『セルフ・トランサーフィン』など、日本語で読める関連作も増えています。

YouTubeでも、シリーズの全体像や「振り子」「意図」といった考え方を紹介する動画が、さまざまなクリエイターから公開されています。かつて希少本として語られたシリーズが、いま新しい読者へ届き始めている——『タフティ』は、その広い世界へ入る入口としても注目したい一冊です。

著者・ヴァジム・ゼランドはどんな人?

ヴァジム・ゼランドは、ロシアで生まれた「リアリティ・トランサーフィン」シリーズの著者です。現実との向き合い方を、意図、注意、選択といった独自の概念で描き、『タフティ・ザ・プリーステス』へ続く大きな思想体系をつくりました。

20か国以上へ広がったトランサーフィン

同名シリーズは2004年から書籍として刊行され、翻訳版は20か国以上で出版されています。一方、ゼランド本人は私生活を公にせず、公の場やイベントにもほとんど姿を見せない方針を貫いています。著者自身のキャラクターよりも、著作と実践体系が前面に出ている点も、このシリーズの特徴です。

現在の活動内容

現在は英語・ロシア語の公式サイトを軸に、シリーズの著書、外国語版、『タフティ』の映像、公認コーチなどの情報を案内しています。公式YouTubeやTelegram、SNSでも関連コンテンツを発信しており、本人が頻繁にメディアへ出演する形ではなく、著作と公式な学びの場を通してトランサーフィンの世界を広げています。

公式サイト・SNS

公式メディア主な発信内容
Vadim Zeland公式サイト(英語)著書、外国語版、タフティの映像、公認コーチの案内
Vadim Zeland公式サイト(ロシア語)新刊、シリーズ解説、公式ニュース
YouTube|Vadim Zeland公式チャンネルトランサーフィンとタフティの公式動画
Telegram|VadimZeland Official公式メッセージ、作品、最新情報
Instagram|@vadim_zeland_official書籍の言葉、シリーズ、公式情報
Facebook|Vadim Zeland Official作品紹介と公式のお知らせ
VK|Vadim Zeland Officialロシア語による公式投稿とシリーズ情報

来歴・活動の出典Vadim Zeland公式サイト(英語)Vadim Zeland公式サイト(ロシア語)、両公式サイトから案内されている各SNSプロフィール(2026年8月11日確認)。

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